接骨院、整骨院の開業では、さまざまな機器や備品が必要となり、施術・経営を進めていく上で、自身の接骨院に合ったものを選ばなければいけません。本記事では接骨院や整骨院に必要な機器や備品について、リストとともに解説します。
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機器・備品リスト
診察室
□低周波治療器
□中周波治療器
□高周波治療器
□超音波治療器
□干渉波治療器
□温熱・冷熱治療器
□牽引器(トラクション装置)
□短波治療器(マイクロ波治療器)
□レーザー治療器(光線治療器)
□診察台・ベッド
□デスク・椅子
□照明
□カーテン
□骨格模型・骨格筋ポスター
□包帯・テーピング材料
□消毒液
□ゴム手袋
□ガーゼ・コットン
□マッサージオイル
□アイスパック・温熱パック
□タオル
待合室
□エアコン・暖房機器
□加湿器・除湿器
□空気清浄機
□テレビ・モニター
□音楽再生機器
□ウォーターサーバー
□ソファ・椅子
□雑誌・書籍
□ラック
□時計
□観葉植物
□傘立て
□ゴミ箱
□消毒液
□ペーパータオル
□紙コップ
受付カウンター
□コンピューター
□プリンター・スキャナー
□電話
□FAX
□セキュリティカメラ
□受付デスク・椅子
□棚
□ボード
□名札
□ペン
□受付用紙・ノート・メモ
□領収書
□消毒液
□クリップ・ステープラー・ゼムクリップなど
必要な機器
接骨院を開業する際には、診察室、待合室、受付カウンターに必要な機器があります。それぞれ特に重要なものを以下で解説します。
診察室の機器
低周波・中周波・高周波治療器
生物はあらゆる部位から電気を発しており、その発電に異常があると、筋肉や血流に異常が現れます。低周波・中周波・高周波治療器は、異なる周波数の電流を利用して体の組織を刺激する医療機器です。それぞれの周波治療器は特定の周波数域を持ち、それぞれの目的や治療効果にあわせて使用されます。
価格は50万円~300万円のものまであり、使用したい機器を選んで購入することをおすすめします。
周波数 | 適応部位 | 特徴 | |
低周波治療器 | 1Hz~999Hz | 手・腕・足など皮膚表面から浅い部位 | 筋肉の収縮やリラックスを促進し、疼痛の軽減や血行の促進 |
中周波治療器 | 1,000Hz~9,999Hz | 肩・腰・背中・膝・脚など中層部 | 深部組織の刺激や筋肉のリラックス、疼痛の軽減 |
高周波治療器 | 10,000Hz~ | 坐骨神経痛などの深層部・筋組織 | 深部組織の温熱効果を利用した、疼痛の軽減や血行の促進 |
超音波治療器
短時間でターゲットの場所に熱エネルギーを伝達することができる医療機器が超音波治療器です。特に物理療法の一環として、筋肉や関節の疾患に対して用いられることが多く、機器の周波数の差や性能・機能によって可能な治療範囲が異なります。価格は40万円~200万円ほどです。
温熱・冷熱治療器
温熱治療器や冷熱治療器は、疼痛や筋肉の緊張軽減や炎症の管理など、多くの治療目的で用いられ、特定の状況や時期で利用する機器が異なります。価格は30万円~100万円ほどです。
温熱治療器は、筋肉の緊張やこわばりを緩和し、関節や靱帯を柔軟にします。また体温上昇による血流の向上で、代謝産物排出の促進や疼痛の改善が見込めます。長時間行うと、やけどのリスクがあるため、適切な利用が求められます。
冷熱治療器は、一時的に神経を麻痺させることで、炎症反応の軽減や血流の減少による疼痛が軽減されます。冷熱治療は正しく行わなければ、場合によっては皮膚に損傷を与える可能性があるため、注意が必要です。
待合室の機器
エアコン・暖房機器
待合室では、患者が快適に過ごすことができる環境づくりが欠かせません。その日の気温や天気を考慮して、患者が不快にならない温度にするためにエアコンや暖房機器は必須です。
テレビ・モニター
患者が待機中、安心できる待合室にするためには、娯楽となる機器や注意を引くコンテンツが必要です。テレビは視覚・聴覚ともに患者を満たし、待ち時間への悪い印象を遠ざけてくれます。モニターは、テレビ以外のコンテンツを流すだけでなく、接骨院のPRにも利用できるため、リピート利用者を増やすことにもつながります。
受付カウンターの機器
コンピューター
受付では、予約管理やスケジュール管理、シフト管理など多くの業務が行われるため、コンピューターを配置し管理する必要があります。クラウド上で情報を管理する場合、多くのデータを蓄積できるコンピューターやシステムの利用が求められます。
特に予約管理の業務は、煩雑で面倒であるため、予約システムを準備しておくといいでしょう。例えば業界最大級のRESERVAは、シンプルでわかりやすいシステムでありながら、無料のプランでも豊富な機能が利用でき、はじめて予約システムを利用する人にとって、導入しやすいデザインになっています。電子カルテ機能など、接骨院の業務を軽減できる機能もあり、接骨院での対応記録や特記事項、回復経過などをまとめることが可能です。
必要な備品
接骨院を開業するためには、診察室、待合室、受付カウンターなど、各場所に一定の備品が必要です。それぞれの場所で特に必要な備品や消耗品を以下で紹介します。
診察室の備品・消耗品
診察室では、患者の診察や治療を行うため、治療する際に必要な備品が求められます。
診察台・ベッド:患者を診察するための台です。患者の負担をできるだけ軽減するために、クッション性や調節機能があるものが好まれます。
骨格模型・骨格筋ポスター:患者に痛みの原因や病気の説明を行う際に用いられます。
医療器具:包帯やテーピング材、消毒液など、治療に必要な医療器具も揃えておく必要があります。こちらは消耗品であり、常に在庫が切れないようにストックしておく必要があります。
待合室の備品・消耗品
待合室は、患者が診察を待つため、居心地の良さや落ち着きを提供することが求められます。
椅子・ソファ:快適な座り心地の椅子やソファを用意することで、患者がくつろげる環境を整えましょう。
雑誌・書籍:患者に待ち時間を長く感じさせないために、有意義なコンテンツの提供が必要です。映像や音楽のほかに、雑誌・書籍を置くといった方法があります。
観葉植物:自然を取り入れることで、落ち着きを与えることができます。これによって、患者が安心して待合室で過ごせます。
受付カウンターの備品・消耗品
受付カウンターでは、患者の受付や予約管理などを行います。
棚:紙媒体の資料を利用する場合、いくつかの棚を用意する必要があります。
受付用具(ペン、紙など):患者に書類を記入してもらう際に使用する、ペンや紙を準備しておきましょう。領収書用紙なども必要になる場面が多々あるため、補充が欠かせません。
まとめ
接骨院・整骨院の開業に必要な機器と備品のリストをまとめました。開業に向けた準備として、手続きや予算の計画が重要です。購入した機器・備品によって、性能や機能に差があるため、自身の運営にあったものを購入することをおすすめします。開業する際には、今回紹介した機器や備品を参考に準備を行いましょう。
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