本記事では、接骨院・整骨院を開業するための資格とその取得方法について詳しく解説します。開業を検討している柔道整復師の人や、これから柔道整復師の免許を取る人、また新たに自分の接骨院を開業したいという人に必要な情報を説明します。
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接骨院・整骨院の開業に必要な資格
接骨院・整骨院で施術する際、柔道整復師の免許が必要です。接骨院・整骨院を新たに開業する場合、柔道整復師の免許を取得していれば始めることができます。
しかし、接骨院で受領委任のもと健康保険を取り扱う場合、施術管理者にならなくてはいけません。施術管理者になるためには、柔道整復師の資格だけでなく、実務経験や研修の受講などいくつかの条件があります。
取得義務がある資格とその取得方法
柔道整復師
柔道整復師免許は、日常生活で起こる骨や筋肉に関する怪我を、手術せずに治療する柔道整復師になるための、厚生労働省が認定する国家資格の1つです。接骨院・整骨院、医療施設、スポーツトレーナー、介護施設、私生活など多くの場面で活躍する資格です。
この国家試験を受けるためには、文部科学省が指定した4年制大学、または都道府県が指定した専門養成施設で3年以上専門のカリキュラムを学び、必要な単位数を履修して卒業(卒業見込みを含む)する必要があります。そして国家資格に合格すると、柔道整復師名簿に登録され、公益財団法人柔道整復研修試験財団より柔道整復師免許証明書が交付されます。
参考サイト
公益社団法人 日本柔道整復師会
公益財団法人 柔道整復研修試験財団
施術管理者
施術管理者は、施設における療育費の受領委任に関する取扱い全般を管理する人を指します。業界の療育費関係の不正請求が問題となり、2018年4月より資格取得後の実務経験や研修の受講が要件として定められました。
施術管理者になるための要件
①柔道整復師の国家資格
②柔道整復師の実務経験期間
③施術管理者研修の受講
柔道整復師の国家資格
前述通り、施術管理者には柔道整復師の資格が必須です。資格だけではなく、人体構造や怪我に関する専門知識や整復の治療技術などがあるとより良い施術につながります。
柔道整復師の実務経験期間
受領委任の届出を行う際、実務経験期間証明書の写しがなければいけません。実務経験期間証明書は、実務経験を積んだ登録施術所の管理者による証明が必要であり、実務経験の年数は届出を行うタイミングによって異なります。
2022年4月から2024年3月まで | 2年間の実務経験 |
2024年4月以降 | 3年間の実務経験 |
施術管理者研修の受講
実務経験期間証明書と同様に、受領委任の届出の際、施術管理者研修修了証の写しが必要になります。施術管理者研修は、厚生労働省から施術管理者研修の登録をされた機関(公益財団法人 柔道整復研修試験財団)で開催され、土曜日、日曜日、祝日のうち連続した2日間で計16時間研修をします。
事前に申し込みが必要で、希望する日時・会場の受付期間内にウェブサイトで申請します。費用は20,000円です。修了証の発行は研修終了後2週間程度であるため、事前に計画を立てて申し込むと良いです。
2023年度の研修は、新型コロナウイルス感染拡大防止に留意し、基本的にオンラインでの実施となっています。受講後レポートなどもオンライン上で作成し提出することになります。
まとめ
本記事では、接骨院を開業する際に役に立つ資格を紹介しました。経営の安定を目指すには継続的な努力と準備が欠かせません。そのサポートとして、記事で取り上げた資格の取得を開業前、開業後問わず考慮することをおすすめします。
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