接骨院を開業する際に利用できる補助金・助成金制度4選

接骨院を開業する際に利用できる補助金・助成金制度4選

接骨院の開業には多額の資金が必要です。すべての資金を自分で用意しようとすると、資金集めに時間が掛かります。そのため、開業したいけど資金が足りず、なかなか最初の一歩を踏み出せずにいる人もいるかもしれません。

整骨院の開業における資金面の負担は、補助金・助成金制度の活用により大幅に軽減できます。補助金・助成金の仕組みをきちんと理解しておくことで、スムーズに開業準備を進められます。

本記事では、接骨院を開業する際に利用できる補助金・助成金制度4選について解説します。

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接骨院の開業費用

接骨院の開業は、800万円~1,000万円程度の費用がかかることが多いです。また、開業費用を算出する際には、初期費用だけでなく運転費用も考慮しておく必要があります。

初期費用

初期費用は、ビジネスの立ち上げまでににかかる費用のことを指しており、下記が各種費用の項目とその目安となります。

項目費用
物件初期費用150万円~300万円
内装工事費用200万円~300万円
治療機器・設備費用200万円~600万円
備品30万円~100万円
広告・宣伝費用20万円~50万円

賃貸物件を借りる場合、物件初期費用は、家賃の4~5ヵ月分の費用を要します。賃貸契約をした際には、当月家賃だけでなく敷金や礼金、仲介手数料、火災保険料、翌月家賃なども支払う必要があるためです。

また、接骨院は、施術スペースの広さや衛生設備、床や壁の材質などの条件に合わせて内装工事を行うことが求められます。その上、治療機器や施術用ベッドなどの設備も必要であり、それらを揃える際には多額の費用が発生します。

規模にもよりますが、接骨院の初期費用には、600万円以上必要となることが多いです。

>>接骨院・整骨院開業の機器・備品リスト

>>接骨院の開業に必要な内装工事のポイント

運転費用(ランニングコスト)

運転費用は、開業後にかかる固定費のことを指します。一般的に、接骨院の運転資金として、は50万円~80万円程度が必要となります。運転資金の目安として、開業前の段階から3~6ヶ月分は用意しておくと安心です。接骨院では、以下の項目が固定費として発生します。

・家賃
・水道光熱費
・宣伝広告費
・通信費
・人件費
・消耗品などの購入費 

補助金・助成金とは

補助金と助成金は、ともに国から事業者に支給されるお金ですが、異なる特性を持っています。以下に、補助金と助成金の違いをまとめました。

項目助成金補助金
目的雇用促進や労働環境の改善新規事業の支援や地域振興、公益につながる事業の促進
管轄厚生労働省経済産業省、地方自治体
給付額数十万〜数百万円数百万円〜数十億円
受給のしやすさ要件を満たせば受給可能審査で採択される必要がある
公募期間通年公募一定期間(数週間~一か月程度)のみ公募

目的・管轄の違い

助成金の主な管轄は厚生労働省で、補助金の主な管轄は経済産業省や中小企業庁です。目的に関しても、助成金は雇用促進や労働環境の改善が中心であるのに対して、補助金は新規事業の支援や地域振興、公益につながる事業の促進などを目的としています。

給付額の違い

助成金と補助金を比べると、補助金の方が給付額が多い場合がほとんどです。助成金の給付額は数十万円から数百万円が目安ですが、補助金は、数百万円から数十億円にまで上るものも存在します。

受給のしやすさの違い

助成金の場合、受給要件を満たしている事業者は受給できることがほとんどです。従業員のスキルアップや賃金の引き上げなどといった労働関係の条件を満たし、所定の書類を提出することで給付されます。

一方で補助金は、採択件数や金額があらかじめ決められているものが多く、申請しても受給できるとは限りません。補助金の多くは採択件数以上の応募件数があり、倍率が高い傾向にあります。提出書類を通して事業の必要性をアピールしなければ、採択されるのは難しいです。

公募期間の違い

助成金は、通年で公募されているものが多いのが特徴です。一方の補助金は、一定期間のみ公募されています。公募期間も短く、数週間から1か月程度です。

接骨院の開業で利用できる補助金・助成金制度4つ

接骨院を開業する際に利用できる補助金制度は、主に4つあります。

地域雇用開発助成金

地域雇用開発助成金は、求人の少ない過疎地域などに事業所を置くなどして、地域の人を従業員として雇った場合に受給できる助成金です。厚生労働省の「地域雇用開発助成金(地域雇用開発コース)」によると、申請は1年に1回行い、最大で3回まで受給できます。

助成金の上限は、事業所の設置などに要した費用と対象者の増加人数によって、48万円から760万円までの区分で支給されます。創業時の場合や100人以上の大規模な雇用を行う場合には、それぞれ助成金の加算もあります。地域雇用開発助成金の詳細は以下の通りです。

対象地域・同意雇用開発促進地域(求職者数に比べて雇用機会が著しく不足している地域)
・過疎等雇用改善地域(若年層・壮年層の流出が著しい地域)
・特定有人国境離島等地域(日本本土から遠く離れており、地域社会を維持する上で環境整備が必要と認められる地域)
対象となる事業主・雇用保険適用事業主
・助成金対象地域に所在する事業主
対象となる経費・事業所や店舗の工事費用(支払額20万円以上)
・事業所や店舗の不動産購入費用(支払額20万円以上)
・事業所や店舗の賃借費用(支払額20万円以上)
助成金の上限50万円~800万円

小規模事業者持続化補助金

全国商工会連合会の「小規模事業者持続化補助金」によると、小規模事業者持続化補助金は、「小規模事業者等が取り組む販路開拓等の取組の経費の一部を補助することにより、地域の雇用や産業を支える小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を図ること」を目的としています。

この制度の特徴は、事業者が事業計画書を作成したうえで、地域の商工会議所や商工会で指導を受け、事業支援計画を策定してもらえる点です。ここで策定した計画にもとづいて販路拡大や業務効率化などに取り組むことが、補助金を受ける条件となっています。また、仮に補助金の採択を受けて真摯に事業に取り組み、売上アップにはつながらなかったと場合でも、ペナルティはありません。

小規模事業者持続化補助金は、幅広い経費が対象となっているため、スモールビジネス事業者にとって申請しやすい補助金です。小規模事業者持続化補助金の詳細は以下の通りです。

対象者・小規模事業者
対象となる経費・新規での設備導入費
・店舗改装費
・広告宣伝費
・ウェブサイト関連費
・販路拡大のための旅費
・診察券などの作成費
補助率2/3
助成金の上限50万円~200万円

IT導入補助金

IT導入補助金は、生産性向上に役立つITツールの導入支援を目的とした補助金制度です。独立行政法人中小企業基盤整備機構の「IT導入補助金2024」によると、この制度は中小企業や小規模事業者を対象に5つの枠を展開しています。また、2023年度には、インボイス制度への対応を見据えて、一部の申請枠で補助下限額の引き下げや撤廃などが行われました。安価なITツールなどにも補助金を利用できるようになり、さらに活用の幅が広がっています。

IT導入補助金の利用には審査があり、申請したら必ずもらえる制度ではありません。また補助対象となるITツールは事務局より認定を受けたツールのみとなり、事後の実績や効果報告が必要になるなど、注意すべきポイントがいくつかあります。

また、交付申請を行うには、「IT導入支援事業者」と呼ばれる事業者とともにパートナーシップを組んで事業計画を策定し、手続きする必要があります。IT導入支援事業者は、ITツールの導入や運用などの相談サポートに加え、補助金の交付申請や実績や効果報告に伴う事務局への各種手続きのサポートを行います。IT導入補助金の詳細は以下の通りです。

対象者・中小企業
・小規模事業者
対象となる経費・予約システムなどのITツール導入費
・パソコンやタブレットなどの端末購入費
・インボイス制度に対応した受発注ソフト購入費 など
補助率1/2
補助額5万円~450万円

ものづくり補助金

経済産業省の「ものづくり補助金とは」によると、ものづくり補助金の正式名称は、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」であり、中小企業等による生産性向上に資する革新的サービス開発や試作品開発、生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金であることが分かります。

設備投資が必要ですが、小規模な設備でも対象となるため、小規模事業者にとって申請しやすい補助金です。

補助金交付候補者として採択されるには、取り組む内容の革新性や実施体制、地域経済への波及効果などについての審査を通過する必要があります。ものづくり補助金の詳細は以下の通りです。

対象者・中小企業
・小規模事業者
対象となる経費・設備導入費
・システム構築費
・外注費
補助率1/2もしくは2/3
補助金の上限750万円~5,000万円

接骨院向けの予約システムとは

接骨院向けの予約システムは、院の予約や顧客管理を自動で行うシステムです。院における業務の効率化はもちろん、集患に役立つ機能を数多く搭載しています。ここでは、予約システムを導入する目的と予約システムの導入メリットについて解説します。

予約システムの導入目的

予約システムを導入する主な目的は、接骨院の予約者の利便性を向上させることです。また、運営側も業務効率化や費用削減などに寄与でき、円滑な接骨院の運営が実現します。

予約システムの導入メリット

・業務効率化
予約システムは予約受付や患者の情報を自動で管理します。人の手により紙やExcelで管理する必要がありません。書き間違いや聞き間違いなどの人為的ミスも発生しなくなり、正確で効率的な接骨院の運営が実現します。

・費用削減
予約システムの自動管理機能は、費用の削減にも効果的です。予約や患者の情報はデータ化されるので、大量の紙や管理するスタッフに費やしていた経費は低減されます。

・マーケティングの強化
予約システムを通じて集められる顧客データを分析し、ターゲット市場の動向や顧客需要を把握することができます。このデータを基に、効果的なマーケティング戦略を立案可能です。

・顧客体験の向上
予約の確認や変更をオンラインでかんたんに行えることで、患者の利便性が向上します。また、待ち時間の短縮やスムーズな受付が実現し、顧客満足度も高められます。

まとめ

今回は、接骨院を開業する際に利用できる補助金・助成金制度を4つ解説しました。

接骨院の開業は、800万円~1,000万円程度の費用を要します。すべて自己資金で賄おうとする場合、資金集めに時間が掛かり接骨院の開業は困難になります。補助金・助成金制度を活用することで、そのような負担を軽減させられます。接骨院の開業を検討されている人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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